『昭和堂薬局』

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閉塞性動脈硬化症(ためしてガッテン)

4月25日の”ためしてガッテン”を見て、なるほどと思いました。
 今回の番組内容はこむら返りに閉塞性動脈硬化症という重篤な病気が潜んでいるという内容でした。
 閉塞性動脈硬化症は下肢に血液を送っている血管の動脈硬化が原因で、下肢の血液が流れにくくなる病気です。
 この病気は痛みが激しく歩行困難となるため、薬局店頭に来ることは少ないと思っていました。
 以前、足のつりに”芍薬甘草湯”という漢方薬が流行った時期があり、この時に”芍薬甘草湯”は対症療法的に使用するものであり、原因は筋肉の栄養不足(ミネラル不足)で起こっているため、ミネラルの補給を提案していました。単に栄養不足(ミネラル不足)の方もいたのでしょうが、血行不良で栄養が届かない方もいたのだと思います。
 東洋医学上、痛みが生じるのは”不栄則痛(ふえいそくつう/栄ぜざれば即ち痛む)”もしくは”不通則痛(ふつうそくつう/通ぜざれば即ち痛む)”と定義しており、栄養不足もしくは栄養が届かないと痛みが起こると述べています。
 筋肉は”血(けつ)”によって栄養を受け、しなやかに動くことができ、”芍薬甘草湯”の成分の一つである”芍薬”。この生薬だけで”血(けつ)”を瞬間的に補うことができるので”芍薬甘草湯”を足のつりに対症療法的に使うのはこのためです。
 閉塞性動脈硬化症による足のこむら返りは上述した”不通則痛”によるものであり、胃腸機能が正常で、適切な食物を摂取し、”血”が充分に作られているにもかかわらず、”血”の巡りが冷えやストレスなどにより悪化しているために起こる症状であり、”活血化お剤”という血流を改善する漢方薬を使うことで、このような症状で悩んでいる方の手助けができるのではないかと気付かされた番組内容でした。
 重篤な閉鎖性動脈硬化症の方は薬局店頭にはお見えにならないかもしれませんが、冷えや血流不良の方に血流を改善する漢方薬やサプリメントを紹介し、お客様の苦しい症状を和らげるお手伝いをしていこうと思います。


昭和堂薬局 | 2012年5月4日


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