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“体外受精の妊娠率”

  最近、子宝相談の多くの方が体外受精をされています。
 体外受精とは卵胞から卵子を採取して体外で受精させ、ある程度分裂した受精卵を子宮に戻す治療方法です。受精した卵子を子宮に戻すわけですから妊娠しそうなものだと思う方が多いかもしれませんが、実際には体外受精・胚移植で受精卵1個あたりの着床率が28.9%、採卵あたりで20.2%です。
 想像以上に低い値ではないでしょうか?
 では、なぜこんなに低い妊娠率なのでしょう。
 着床の制御をしているのは、エストロゲンやプロゲステロンで、エストロゲンにより準備されプロゲステロンが作用して「着床の窓」が出現します。この「着床の窓」は排卵後6日目から9~10日目まで出現しているといわれ、高齢になっていくと期間が短くなっていきます。一般的に「着床の窓」の期間ののちに着床すると流産すると言われています。
 また、それ以外に受精した胚と子宮内膜が交信しあい受精に向かっていくのです。
 体外受精を受けている方々は、受精から子宮に戻すまでの期間があるため、タイムラグが生じ子宮内膜との交信ができないために着床しにくいことが問題視されています。妊娠のメカニズムもまだまだ分からないことだらけです。そのため、まだこのタイムラグを埋めることが出来ないために、体外受精の妊娠率が上がってこないのです。
 不妊にまつわる問題点は、食や生活習慣、晩婚などいろいろなことがありますが、まだまだ西洋医学だけでは満足のいく妊娠率にはならないようです。東洋医学の考え方に基づき妊娠できる身体づくりをして、妊娠の準備をしてみませんか。


昭和堂薬局 | 2014年7月19日


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