『昭和堂薬局』

『壺』の働きが乱されている状態を幾つかのパターンでご説明しましょう。

1. 『壺』が冷たいケース(専門的には「腎陽虚(じんようきょ)」といいます。)
『壺』が冷たいので、卵がさむい思いをしてしまっています。卵が暖まらないので成長できずに困っているケースです。
2. 『壺』の中の血液のベッドが薄いケース
『壺』の中の血液ベッドが薄いために卵の寝心地が悪く、スクスク育てないので困っているケースです。もう少し、分類してみましょう・・・
1) 胃腸が弱いために食べたものからの血液の生産が少なく、このためにベッドが薄い(専門的には「気血(きけつ)両虚(りょうきょ)」といいます。)
2) 胃腸に関しては特に問題が無いのにストレスがかかっているため、結果として胃腸が健全に働いておらず、このためにベッドが薄い。(専門的には「肝脾(かんぴ)不和(ふわ)」といいます。)
3) 血液の生産は行われているのに、身体のどこかでロスしてしまっているために『壺』の中の血液が少ない(専門的には「腎陰虚(じんいんきょ)」といいます。)
3. 『壺』の底の部分のフタが開いてしまうケース(専門的には「脾気虚(ひききょ)」や「中気(ちゅうき)下陥(げかん)」、「気(き)(脾(ひ))不統血(ふとうけつ)」といいます。)
『壺』の底のフタをしっかり閉じておくことができず、ベッドがグラグラしてしまって赤ちゃんが不安になっているケースです。前置胎盤や逆子、早期流産もこのケースが多いようです。
4. 『壺』そのものの機能が何らかの原因によって失われているケース(専門的には「腎(じん)陰陽(いんよう)両虚(りょうきょ)」といいます。)
『壺』そのものが冷たく、血液のベッドも薄いために卵の発育が極端に未熟であるケースです。無排卵や無月経の方に多いケースです。
5. 『壺』の中が汚れているケース(専門的には「?血(おけつ)」といいます。)
『壺』の中の血液ベッドが毎月きれいに掃除されていないために、徐々に汚れてしまいベッドが汚れているので卵が嫌がっているケースです。
止むに止まれぬ事情で掻爬を経験したことがある。または子宮筋腫や子宮内膜症を患っている方に見られるケースですが、妊娠された場合、東洋医学上では胎児も母体側からすると「?血(おけつ)」とみなすため、『壺』のお掃除をするかどうかはケースバイケースで判断します。
6. 『壺』の注ぎ口にあるセンサーの精度が乱れているケース(専門的には「肝気(かんき)欝結(うっけつ)」といいます。)
『壺』の注ぎ口のセンサーが悩み事や心配事でうまく働いておらず、『壺』の中の血液ベッドがきちんとメイキングされていないのに底のフタを開けてしまったり、『壺』の中の温度管理をサボっていたりするケースです。
基礎体温が二相性にならない方やストレスを抱えている方に多いケースです。

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