『昭和堂薬局』

東洋医学的にはどう考えるか

 中医学的には月経困難症は肝の機能失調ととらえます。肝は気や血の流れを調節しているところで、ストレスなどにより肝の働きが衰えると気が滞り、乳房が張る・腹部膨満感等の身体的症状や、気分が落ち込む・イライラするといった精神的症状があらわれます。また、血が滞ると中医学的にはお血という状態になり、頭痛や肩こり・ふらつきなどの身体的症状や、不眠・緊張等の精神的症状があらわれます。
 その他に胃腸虚弱(中医学的には脾虚)などが原因で気や血が不足して、その結果体の隅々まで気血が巡らなくなることにより上記のような気の滞りの症状や血の滞りの症状が現れます。
 肝の機能失調により気の滞り著明な場合は疏肝理気薬、血の滞りが著明な場合には活血薬を使います。気の不足には補気薬、血の不足には補血薬、気血が両方不足した場合は補気薬と補血薬が両方入った薬を使います。


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