『昭和堂薬局』

気分障害

精神状態のうち気分の落ち込みに注目したものが気分障害で、うつ病はこの中に分類されます。
うつ病は、憂うつ感や興味の減退、焦燥など精神症状とともに、食欲減退、頭痛、疲労感などの身体症状も多く現れる病気です。特に、気分がひどく落ち込んだり意欲が低下するなど、精神面の症状が強く現れ、近年、急激に増加している病気です。
うつ病のメカニズム
うつ病の発症の原因は、ストレスや環境・性格・遺伝的要因などが相互に作用して発病すると考えられていますが、明確には分かっていません。
しかし、生理学的な側面から、うつ病をもたらす身体的メカニズムは、かなりのところまで分かってきています。
間脳にある視床下部は、自律神経の中心ですが、人の感情に深い関係を持っていることが分かってきました。視床下部の機能は、神経伝達物質によって保たれていますが、うつ病は、ストレスのどの影響を受け、この機能に異常が生じて感情や意欲などの面で障害が起こると考えられています。そして、抗うつ薬は、これらの神経伝達物質の利用率を上げる働きがあることも分かっています。
治療
うつ病は、心身共にエネルギーが低下した状態であること、病気であって単なる疲れではなく、ましてや、決して怠けているのではないことを自分自身や家族が理解することが最も重要です。この病気の特徴として判断力が鈍っているので、重大な決断は回復してから行うようにし、死にたい気持ちがあっても、それは病気の症状であるから絶対に実行しないように伝えます。家族としては、本人を励まさないこと、本人がしたくないことの強要をしないことが大切です。
・休養
・薬物療法
SRRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)やSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)を最初に投与することが多く不安の強いケースでは、ベンゾジアゼピン系不安薬を併用する。
・環境整備
予防としては、よく眠ること・よく笑うこと・趣味を持つことが重要です。


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