『昭和堂薬局』

西洋医学での治療

すべてのPCOSの方が同じ治療が有効とは限らずに、その病態によって治療法を慎重に見極めていく必要があるようです。
 根本的な治療法はまだわかっていません。 妊娠を希望される場合は排卵誘発剤クロミフェンの服用や排卵をおこすための注射療法で排卵誘発を行います。PCOSの場合は、排卵誘発を行ったときに、卵巣過剰刺激症候群とよばれる副作用をおこしやすい傾向があるので注意が必要です。
 腹腔鏡下手術で卵巣の表面に小さな穴をたくさんあけ、排卵を促すと方法も行われることがあります。
 妊娠の希望がない場合は、月経を周期的におこすような治療を行います。これには、低用量ピルなどのホルモン剤を用いたホルモン療法を行います。
 近年PCOSにおいて、積極的にインスリン抵抗性改善薬メトホルミンが使用されるようになってきています。メトホルミンは体重減少には効果はありませんが、排卵率を増加させることが報告されています。
 メトホルミンは、インスリン抵抗性が高血糖の原因と考えられるインスリン非依存型糖尿病の治療薬です。PCOSの病因は、卵巣内アンドロゲン濃度の上昇であり、機能性卵巣アンドロゲン過剰分泌と理解されています。インスリンは直接卵巣に作用して、卵巣内のアンドロゲン産生を促進する働きがあります。PCOSの患者がメトホルミンを内服すると、血中のインスリンが減少し、その結果、卵巣内のアンドロゲンが減少すると報告されています。


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