『昭和堂薬局』

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認知機能の低下

 アルツハイマー病や精神疾患に見られる認知機能の低下は、脳を保護するためにある血液脳関門の機能不全によって、引き起こされている可能性があることがわかってきました。

 

 脳血管の壁は、沢山の細胞が詰まってできており、血液脳関門と呼ばれるフィルターを形成しています。正常に働いている血液脳関門は、酸素やブドウ糖などの生命活動に重要な栄養素を通過させ、脳神経を傷つける恐れのある病原体や血中タンパク質、末梢の免疫細胞などを通さないようにしています。このフィルターは脳全体に及んでいます。

 

 認知症や精神疾患などは、このフィルターの一部分が障害を起こすことにより、通常ブロックされる物質が通過してしまう。これが脳内の炎症から神経の損傷、認知機能の低下を引き起こしていきます。
その血液脳関門のバリア機能の低下は、強いストレスや体の炎症、感染、老化などが考えられています。いま世界で流行っている新型コロナ感染症の後遺症による認知機能低下もこのメカニズムである可能性が強いです。

 

 きっかけになるストレスや老化などは、ある意味防ぎようがないことかもしれません。しかし、以前から瘀血の漢方薬がよくつかわれてきました。現代医学的な表現だと血管・血流を改善する漢方薬です。少しでも血管を護ることができれば進行を抑えられる可能性がありますね。


昭和堂薬局 | 2022年1月18日

 

やすらぎ通信 令和4年 正月号

 日野に在る善光寺さんの「やすらぎ通信」のコラムを担当したので、その内容を紹介します。

 

 この2年ほどコロナ禍の影響で思うような生活ができずに我慢を強いられてきました。日本の感染者はだいぶ減っていますが、世界に目を向けるとまだまだ収束に向かっているとは思えません。この2年間で我々は、健康でいることの大切さを学んだのではないでしょうか。健康な生活を送るために東洋医学では、人は自然の中で生活し、四季を感じ、四季折々の食べ物を摂り、季節に応じた服装で生活し、その風土にあった暮らしをしていく事の大切さを説きます。

 

 またこの東洋医学では身体の状態を判断する場合「望診・聞診・問診・切診」という4つの診断方法で診断していきます。診断法と言えば血液検査やMRIなど西洋医学の診断方法を思い浮かべますよね。しかし、東洋医学では、いろいろな物や体の各器官などを五行に配当しています。そして、体表面の変化から内なる蔵の病変を知り、また、内なる蔵の変化もまた体表に現れると考えています。その理論に基づき、東洋医学は特別の機械を使わずに顔や皮膚の色、声、臭い、舌の状態や脈などと、問診で診断をしていきます。体の中の不調は、何らかの形で体の表面に現れてくるものです。これらの見えることや聞こえること(声や体の音)、臭いなどを注意深く分析し、最終的に問診により状況を判断して治療法を決定します。(弁証論治と言います。)

 

 以下表面上に現れるものを記してみます。

 

 顔色
人によって、元々の顔色が違いますので、初めてお会いする方の顔色を見て判断はできませんが、その人がどのような状態かはある程度予測できます。しかし、天候や昼夜、季節によっても顔色は変化しますので、このことを考慮しなくてはいけません。
① 顔色が青い場合:冷えたり、痛んだり、血行が悪かったりしている状態です。(すごく寒いところにいたり、骨折をしたりしてものすごく痛いとき顔が青白くなりますよね。)
② 顔色が赤い場合:全体に赤い場合は「実熱」で熱が過剰の状態です。頬が赤いような場合は「虚熱」で「陰」の不足の状態です。
③ 顔色が黄色っぽい場合:基本的に胃腸の調子がよくない状態です。このケースは、淡い黄色で「萎黄(いおう)」と言います。(「黄疸」との違いです。)
④ 顔色が白い場合:「気」や「血」が抜けた状態です。(大量に出血すると、顔が白くなる状態です。)
⑤ 顔色が黒い場合:「腎」が悪い状態です。(透析患者さんは顔が黒くなりますよね。)
顔色についてはこんな感じですが、これに関しては皆さん何となく日ごろから家族や友人などの顔色を見ているとご理解いただけると思います。

 

 目
目は五臓の「肝」と関係しています。
「五臓六腑の精は、みな上行して目に注がれ、目はそれを受け取り、正常な視覚を持つ」という「黄帝内経霊枢」の条文があるくらい身体の状態を判断する大切な器官です。
白目が赤い場合は、「肝」の熱、黄色い場合は「湿熱」です。目頭が白っぽい場合は「血」の不足です。
また、「肝」は筋肉や爪とも関係していて、筋肉は血の栄養を必要としていて、肝血を得て潤いや柔軟性を保てているのです。肝血が不足すると四肢がしびれ、震えやつりなどが起こります。爪も筋肉と同じで、血の栄養が必要です。肝血が不足すると爪が薄くなり、艶が失われ、ひどくなると変形したり割れたりしてきます。

 

 舌
舌は「心」と関係する器官です。
舌の色艶はよく、柔軟で動きもよい状態は健康的な舌です。心は血脈を主っていますので、血脈の状態が舌に現れます。全身の状態が現れる器官でもあり舌診という診断方法があります。ここでお話しすると細かすぎてしまうので簡単に心の状態だけでお話しすると、心血が不足すると舌は白っぽくなります。心に熱があると舌の先が赤くなります。また、血の流れが悪いと舌の色は紫がかった色になり舌の表面に赤い斑点ができます。

 

 耳
耳は「腎」と関係が深い器官です。
耳が厚く光沢のある、「福耳」と言われるような耳は健康的な耳です。逆に薄くて乾燥していると「腎陰」の不足と考えます。耳が白いと「風寒」、黒い時は、腎の「水」が不足した状態です。耳垢が白くて多い場合は「寒」、耳から膿が出ていて色がついて匂いがある場合は「湿熱」などの「熱」の状態です。
また、「腎」は骨とも関係が深いです。骨を養う髄は、腎精から生まれると中医学では考えます。腎精が不足すると骨が弱くなり骨折しやすくなります。
更に、「腎」は髪とも関係しています。中医学では、髪は「血のあまり」だと考え、腎精は血を生み出す働きがあるので、腎精や血が不足すると、髪に艶がなくなり、乾燥して薄くなります。若白髪も腎精不足です。

 

 鼻
鼻は「肺」と関係する器官です。
肺が呼吸するとき、鼻は重要な通り道です。鼻の通りもよく、においもしっかり感じられれば、鼻は正常な状態です。また、鼻のほかに「のど」も肺につながっています。のどの主な働きに「声を出す」がありますが、声が正常に出ることも肺が正常に働いていることなのです。

 

 唇
唇は「脾」と関係する器官です。
「脾」は消化などを担う臓です。よって胃腸系の状態が唇に現れます。健康な唇の色は、紅く潤いがあります。唇の色が淡い場合は、冷えや気血の不足です。また、濃い紅色は、熱と捉えます。紫色は、気血の流れが悪くなった状態で、「気滞血瘀」と捉えます。唇が渇いた状態は、「津液」という体に必要な水が不足した状態です。
口内炎は、「胃熱」の場合が多いです。口内炎の色が全体に白っぽい場合、気の不足も考えられます。

 

 皆さまは専門家になるわけではないので詳しく覚えなくてもよいですが、「養生の知恵」として知っていると自分や家族の不調がどんな状況なのか、どんな養生をしたらよいかが、少しわかってくると思います。それこそが、「未病を治す」なのです。


昭和堂薬局 | 2022年1月8日

 

妊娠悪阻(つわり)

 妊娠6~12週ごろに悪心嘔吐があって食べることが嫌になったら食べ物の臭いが嫌になったりして、食べると吐いたり、酸っぱい物や塩辛い物を好み、ふらつきや倦怠感があるものを悪阻(おそ)と言います。
 軽症の場合は様子を見るケースが多いと思いますが、重症の場合は治療が必要になります。

 

① 元々脾胃虚弱(胃腸虚弱)な人が妊娠すると、益々胃が虚してしまうため胃気を下降できず、逆に上逆してしまうため悪阻(つわり)になります。
② 元々感情の変化が激しかったりすると肝気が鬱滞しやすくなりその影響で胃気が下降できず、逆に胃気が上ってしまうので悪阻(つわり)になります。
③ 胃が虚していると痰飲が生まれ、それが邪魔して胃気が下りなくなるために悪阻(つわり)になります。

 

 治療は、それぞれ①の場合は、脾胃を補って胃気が下りる様にします。②の場合は、肝気を伸びやかにして胃気が下りる様にします。③の場合は痰飲を取りはぶき胃気が下りる様にしていきます。

 

 辛いようでしたら、漢方薬を飲んでみるといいと思います。


昭和堂薬局 | 2021年12月28日

 

中医学による妊娠期に必要なこと

  •  妊娠期は、妊婦の健康と胎児の正常な発育を保護する必要があます。
  • ① 適度な運動と休息
     「産孕集」という古典には「妊娠中には、起居飲食ともに緩和であることが最上である。安静が過度となると気は滞り、過度の労働をすると気が衰える」と述べられています。妊婦は規則正しい生活をし、過度な労働、重い物を持つ、高い所に上るなど危険なことは避け、胎児を損傷しないように注意しましょう
    ② 適度な食事
     妊婦の飲食は、あっさりとした味で消化しやすく、栄養豊富なものが適しています。
    ③ 胎育に注意する
     妊娠後は、視るもの、聴くもの、言動、思想などすべてを正すと、胎児もそれによって感化される。「葉氏女科証治」では、「出産前には静養することが最も大切である。良し悪しを比較しなければ気は損傷しない。損得を争わなければ神(心)は疲れない。心が嫉妬しなければ血は自然と充実する。安寧で閑静にしていることが胎育である。」と書かれています。
    ④ 房事を慎む
     妊娠3か月以内、妊娠7か月以後は、流産、早産、邪毒感染を予防するため房事(性交)は避ける。
    中医婦人科にはこの様な事が書かれています。
  •  私も、不妊で漢方相談に来ている方が妊娠すると、妊娠中にどんな事を(養生)すればいいのか質問されますので、このような事は言っています。
     「動かな過ぎてもダメ、動きすぎてもダメ」って難しいですけど、家事など日常生活は普通にするってことだと思います。
     初めての妊娠だと不安ですもんね。

昭和堂薬局 | 2021年12月21日

 

心理的要素が更年期障害を生む ―心からのアプローチを…―

 女性にとって更年期は、生理現象ではありますが、人によっては非常に辛い時期になる場合があります。更年期障害の発症は個人差があります。その中で、心理的に抑鬱状態の人は、穏やかな生活を送っている人よりも発症率が高いようです。

 

 中医学では、更年期障害を経断前後証侯と言います。一般的な症状としてめまい、耳鳴り、ほてり、のぼせ、発汗、動悸、不眠、不安感、イライラ、疲労、冷え、口渇等々多彩な症状があります。 中医学的に更年期は、生殖を主る「腎」の衰えにより、生殖軸である心―腎―子宮がうまく働かなくなって起こります。そのため、補腎が基本となります。

 

 中医学的には、腎陰虚によって心肝を滋養できなくなるという解釈です。そして、発熱やのぼせ、ほてりといった熱症状を伴うので、陰虚火旺という状態であるため、陰虚火旺の漢方を処方しますが、それだけではうまくいかないケースが多いです。実際には、発熱や多汗などは、精神的症状や気持ちの高ぶりなどがあるときや特定の時間(午前中)に起こることも多くあることから、「心」に原因があるケースが多く、心火の高ぶりや心気の不足と解釈する方がうまくいくことが多いです。

 

 病院やクリニックでは、ほてり・のぼせ・多汗・動悸などは自律神経症状のため、肝系の漢方薬や子宮系の瘀血(簡単に言うと血流が悪いまたは血液の滞り)の薬が多く処方されていますがこれもうまくいっていないことも多いです。

 

 更年期障害の中医学的なアプローチは、「心」を中心に考えていく方がうまくいんのです。

 

 馴染みのない表現での説明で分かりにくいかもしれませんが、「心」を安定させる安神薬が含まれる処方を試してみるとよいと思います。

 

養心安神薬

遠志(オンジ) 合歓花(ゴウカンカ) 合歓皮(ゴウカンヒ) 酸棗仁(サンソウニン) 秫米(ジュツベイ) 小麦(ショウバク) 柏子仁(ハクシニン) 夜交藤(ヤコウトウ)など

 

重鎮安神薬

琥珀(コハク) 磁石(ジセキ) 紫石英(シセキエイ) 朱砂(シュシャ) 珍珠(チンジュ) 珍珠母(チンジュモ) 鉄落(テツラク) 白石英(ハクセキエイ) 牡蠣(ボレイ) 竜骨(リュウコツ) 竜歯(リュウシ)など


昭和堂薬局 | 2021年12月7日

 

11月19日は「国際男性デー」なんだそうです。 ―男性不妊を考えたときー

 

 男性に健康に関する問題として気になっていることが、男性不妊です。欧米諸国では、この40年間で精子濃度が50~60%低下しているとの報告があるようです。不妊の原因の半数は男性側にあります。しかし、精子濃度が半分に減ってしまっては…

 

 日本では、長い歴史の中で子供ができない夫婦は女性側に問題があると思われていました。現在は、そんなこと思う人はいないのでしょうが…

 

 しかし、不妊に悩む夫婦が最初に行くのは婦人科ですよね。イメージは昔のままなのです。また、妊活の漢方相談をしていて思うのは、ほとんどの男性が奥さん任せです。一緒に来る人の方が圧倒的に少ないです。これってどうなのですか?妊活に対する温度差?

 

 医療体制も大きな差があり、男性不妊に対応している泌尿器科医師は、全国に72人しかいないそうです。現在、15人に1人が高度不妊治療の体外受精で生まれているくらいの現状なのに…、その中には男性側の治療ができれば普通に妊娠できたかもしれないですよね。(過去に漢方相談に来ていた方に、ご主人の精子の問題で体外受精を選択された方がいらっしゃいました)

 

 男性不妊の中で最近増えているのが性機能障害なようですが、これは性教育の問題もあるようです。男の子にもきちんと性教育をしていく必要があるのです。ネットなどで間違った知識を持ってしまうことで、射精障害に至っていることも多いようです。(過去に当店にも相談が来ましたが…)

 

 原因によっては、漢方薬が効果的なケースもあると思いますし、逆に器質的な原因だと泌尿器科で手術が必要なケースがあると思われます。

 

 性ホルモンは、男性でも女性でも脳からの指令で精巣や卵巣で作られますから、このストレスの多い世の中で影響を受けるのは避けられないかもしれませんが、生活習慣や食生活の改善を見直すことを並行しながら治療をしていくといい結果が出やすいんじゃないかと思います。

 

 男性も結果を恐れず、悪い結果であっても逃げずに向き合っていけると子宝という目標を授かれるのではないかと思います。


昭和堂薬局 | 2021年11月19日

 

妊娠に必要な「心」の安定

 身体に対する不安は、誰にでもあることです。特に「妊娠したい」「子供が欲しい」と思っていても中々できないと不安になるものです。しかし、その不安が思いとは逆に妊娠しにくい状況をつくってしまっている場合もあります。その不安を取り除くことでよい結果に繋がっていくのです。

 

 女性の性ホルモンの流れは、脳下垂体―視床下部―卵巣と流れていきます。この軸の中で促進したり、抑制したりしながら、ひと月の周期を繰り返していきます。ストレスなどで、この流れがうまくいかなくなると生理不順や無月経、不妊症などになってしまいます。中医学的にも、西洋医学と同じような心―腎―子宮という生殖軸があり、この流れがうまくいかないと、安定した月経周期にならなくなります。西洋医学も中医学も表現は違いますが同じことなのです。

 

 中医学でいう五臓の「心」は、心=神で情志活動を担っています。(簡単に表現するとメンタルです。)また、子宮と心は繋がっていると考えます。心は全身の血脈を主っていますので、心血と心気が下降して月経を形成しています。そして、流れてきた気血が旺盛であれば、妊娠・胎育に有利になるのです。

 

 「心は神明(メンタル)を主る」ので、心配したり考え込んだり、心(こころ)に引っかかることがあったりすると心気が下降できなくなり、無月経や月経不順、不妊症などが起こります。

 

 中医学では、生殖を主る臓腑は「腎」です。腎の力がみなぎり、天癸という陰精が一定以上に満ちてくると生理が起こり、子供が作れるようになるのです。しかし、「腎」と「心」は対極にありバランスをとっている関係にあるため、どちらかが強くなったり、弱くなったりするとバランスが崩れてしまうのです。

 

 現代社会は不安がたくさんあります。子供をつくる(妊娠する)ということに対する不安も当然あると思います。今まで多くの人の妊活をお手伝いしてきましたが、不安がない人はいないと思います。みんな不安を抱えながら漢方相談に来ているのです。

 

 この様な人たちが漢方薬を飲むことで不安が薄れてくると結果に繋がっていくのです。

 

 中国の有名な中医師の先生方も、中医学の安神法を婦人科疾患の治療に使っているようです。私も妊活の過去の処方を振り返ると安心薬が含まれている処方を使ったりしています。

 

 女性の体は非常にデリケートです。心の少しの不安が身体に影響しているのですよ。

 

 うまくリラックスできるといいですね。


昭和堂薬局 | 2021年11月13日

 

ご存じですか?「尿もれ」のこと

 40代女性の尿もれ経験率は3人に1人以上

 

 尿もれは年を取ったから経験するというものではなく、40代の女性では3人に1人以上が尿もれを経験しているという結果が出ています。

 

 女性の尿もれは主に2つのタイプに分けられ、咳やくしゃみ、大笑いした時など、お腹に力が入った際に起きるものを「腹圧性尿失禁」、急な尿意を感じてトイレに駆け込むようなものを「切迫性尿失禁」と呼びます。

 

 尿もれに悩む女性のおよそ8割が「腹圧性尿失禁」およそ5割が「切迫性尿失禁」とされ、それらを併発する「混合性尿失禁」も3割程度みられます。
原因も異なり、腹圧性尿失禁では骨盤底筋という筋肉のゆるみが、切迫性尿失禁では「脳と膀胱」の連携がうまくいかないことが原因で起こります。

 

 ~東洋医学で診る尿漏れとは~

 

 腎という臓は、開閉することで、膀胱に尿を溜めたり出したりして、水分の代謝や貯留・排泄を行っています。またその一方で腎は「老化を主る」臓でもあり、腎の衰えから開閉が不完全になってしまうために「尿漏れ」が発生してきます。
 裏を返せば、この腎の開閉がしっかり行われていれば「尿漏れ」を防ぐ、もしくは改善することができ、また腎をサポートすることで、尿漏れに限らず、老化を防ぎ、若々しさを取り戻すことができます。

 

 よく用いられる生薬

 

鹿茸(ろくじょう)…補腎陽・益精血・強筋骨/腎を温める力が強く、精や血が不足し、筋肉に力がない、骨が弱いなどを改善するために用いる

 

兎絲子(としし)…補陽・固精縮尿・明目止瀉/腎を温め、膀胱での尿の濃縮を高める、白内障などに伴う目のかすみを防ぐ、温めて下痢を止めるなどの効果がある

(ポルタ店店長 佐藤直哉)


昭和堂薬局 | 2021年11月4日

 

子宮内細菌叢(子宮内フローラ)

 我々人間のさまざまな部位で常在細菌が注目されています。われわれ人間は細菌と共に生きています。常在細菌に助けられながら生活していると言ってもいいくらいです。
 以前は、子宮は無菌の状態だと考えられていました。しかし、1980年代に子宮内において細菌の存在を示唆する報告があり、その後、子宮内細菌叢の存在を裏付ける報告がなされました。
 近年は、細菌の解析技術の進歩により、子宮内常在菌の存在が明らかになりました。

 

 子宮内細菌叢の関する報告は多くありませんが、ラクトバチルス属が優位な状態が着床・妊娠維持に有益であることが言われています。
従来から皮膚・腸・口腔内などの細菌叢はよく知られています。また、その細菌叢の異常が糖尿病などの生活習慣病、アレルギーなどの疾患との関連が明らかにされています。膣内においてもその存在がよく知られており、その乱れが細菌性膣炎などお引き起こすとされています。

 

 子宮内細菌叢に関してはほとんどわかっていないのが現状ですが、構造的に腸と同じように、子宮内膜をムチン層が覆っているなどの共通点もあり、子宮内細菌がないかをしていることは明らかではないかと思われます。しかし、子宮内細菌叢がどのような状態が妊娠成立・維持に適しているのかはわかっていません。

 

 疫学調査では、腸内細菌叢が悪い状態になると妊娠中毒症や流産の原因になるという報告があります。また、同一人物の腸内細菌叢と膣内細菌叢は似ていると言われています。構造的に膣と子宮内細菌叢は似ていそうです。妊活中の方は腸内細菌叢をよくするようなことをしておくといいのかのしれませんね。


昭和堂薬局 | 2021年10月12日

 

なぜ、新型コロナウイルス感染症の重症化が男性に多いのか?

 新型コロナウイルス感染症は、同世代の男女の比較で男性の方が重症化および死亡のリスクが1.5~2倍高いとされています。このことは、日本だけではなくデータのある国すべてで確認されているそうです。また、新型コロナウイルスワクチンの副反応(免疫反応)も女性が強く出ると言われています。

 

何故なんでしょう⁈

 

 インフルエンザのワクチン接種に対して女性の方が、抗体化が高く成りなります。また、C型肝炎ウイルスやヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者のウイルス量は女性の方が低いことが知られています。このように免疫応答に性差生まれる原因の一つに、ウイルスRNA認識に重要な受容体(TLR‐7)はX染色体にコードされているので、X染色体を二つ持つ女性の方がこの受容体の発現量が多く、その差が抗ウイルス免疫応答に性差を生んでいるのです。

 

 また、動物実験において、コロナウイルス感染後の免疫反応として、雄マウスは単球、マクロファージ、好中球などの自然免疫系の細胞が、肺出潤が強く重症化しやすいこと、雌マウスにおいて卵巣摘出を行うと、重症化・死亡の雌雄差が見られなくなることから、性ホルモンを介した免疫応答の制御の差が重症度に大きく影響していることが示されました。

 

 新型コロナウイルスの宿主受容体であるACE2発現量も性ホルモンに制御されているなど、新型コロナウイルス感染症に関する様々な因子の性差が報告されています。

 

 免疫反応の詳細については割愛しますが、この性差があるから女性は感染しても大丈夫というわけではありません。ワクチン接種など感染予防により感染者数の減少が大きな意味を持っていると思われます。(死者の数や変異株の出現などに対して)


昭和堂薬局 | 2021年9月2日


横浜ポルタ内にある漢方薬局。あなたの健康な体を取り戻すお手伝いを致します。