ネット配信の健康記事に次のようなニュースが掲載されました。
エスエス製薬では、秋の花粉症に関する意識と実態を探ることを目的に、全国の20代から50代の男女400名の秋の花粉症ランナー(※全国の20代から50代の男女400名で、秋の花粉症または花粉症のような症状を発症し、週に1回以上ランニングをしている人)を対象に調査を行なった。調査の結果、スポーツの秋にランニングを楽しむ人が多いこの季節に、秋の花粉症がランニングに悪影響を与えている事実や、鼻水を気にしながら走る人が多い実態も明らかとなった。ランナーに関しては、マスクを着用したまま走ったり、鼻炎薬を飲んで対処していても、眠気を感じるなど、適切な秋の花粉症対策ができていない人も多く、適切な対処をすることで、より快適な日常生活、ランニング生活を送ることができると考えられる。
秋の花粉症の症状について、薬を飲んでいない状況でランニングに限らず仕事や勉学、スポーツなど日常への影響があるかどうか質問したところ、「日常生活に非常に影響がある」及び「日常生活にやや影響がある」)と回答したのは51.3%となり、実に2人に1人は秋の花粉症が日常生活に影響していることがわかった。秋の花粉症についても適切な対処が必要と言えそうだ。
春のスギ花粉やヒノキ花粉による花粉症は有名ですが、秋の花粉の主な原因はブタクサやヨモギ、イネ科の植物による花粉で、春の花粉症同様、年々秋のアレルギーでお悩みの方が増えているように感じます。
東洋医学において秋は肺経の季節であり、肺‐大腸‐鼻‐咽喉と経絡によってつながりを持つと教えています。
さらに、肺経は脾経(胃腸のことを指します。)によって養われており、鼻の症状を考える上では肺経のほかに脾経のケアを考慮してくことが重要です。
今年の夏は猛暑となり、冷たいものを例年以上に摂取した方が多いのではないでしょうか?気温が高い時に胃腸にかけてきた負荷がこの時期に肺経の症状となって出やすくなります。風邪でもないのに咳が止まらない、喘息のような発作が続いているなど、秋の花粉症もこのひとつと考えられます。
脾経を立て直すには食べるものが重要で、細かく考えると様々な制約がかかってしまい、反って続かないことが多いと思います。大まかにいうと炭水化物(米やパン、麺類)や甘いものを減らし、タンパク質(肉や魚)・野菜・発酵食品を炭水化物や甘いものよりも多く摂るというイメージで腹八分目の食事を心掛け、またアレルギー反応は疲れやストレス、精神的な疲労によっても発生しやすくなるため、秋の夜長を楽しむのも風情ですが、あまり睡眠不足にならないような生活をすることが秋の花粉症を悪化させない養生となります。
生活やお仕事で養生が難しい方には漢方薬や腸内環境を整える健康食品などが有効で、これらの症状でお悩みの方は、店頭にて私達にご相談してみてはいかかでしょうか?