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アレルギーはなぜ起こるのか?

 現在、日本人の2人に1人は、何らかのアレルギー疾患にかかっていると言われています。
 アレルギー疾患の中では、「花粉症」の人に多く出会うのではないでしょうか。その他に「アトピー性皮膚炎」「喘息」「アレルギー性結膜炎」「食物アレルギー」などがあります。

 

 アレルギーは、私たちの体にアレルギーの原因になる物質(アレルゲン)が入ってくることにより起こります。花粉、ほこり、卵、ピーナッツ、甲殻類などがアレルゲンです。これらアレルゲンが体の中に入ってくると、これら異物を排除しようとして免疫機構が働きます。

 

 本来、細菌やウイルス・寄生虫などから身体を守る生体防御機構である「免疫」が、体に害を及ぼすことがない物質や食品に対して免疫反応を起こしてしまうことがアレルギー疾患です。

 

 では、なぜアレルギー疾患が増えているのでしょうか。
 その理由は、はっきりわかっているわけではありませんが、よく言われているのが「衛生仮説」です。現代は衛生環境が急速に改善してきたために、本来、免疫の対象であった細菌やウイルス・寄生虫などに出会うことが少なくなったために、花粉やほこりなどの「アレルゲン」に対して過剰反応を起こしやすくなっているという説です。これには、裏付けとなる論文がいくつかあるようです。

 

 実際、昔は感染症で亡くなることが多かったみたいですよね。天皇家や大名などは世子を残さなければならない立場の人たちは、正室以外に何人も側室がいて、びっくりするような数の子供をもうけて、何とか世子を残して家を維持していたのですよね。薩摩の島津斉彬なんて何人も子供作ってみんな亡くなってしまったようですね。(すべてが感染症ではないようですが…)

 

 私たち人間は、衛生環境の悪い中で何とか生きていくための進化によってできた「免疫機構」です。衛生環境がよくなったのは、この四・五十年のことで、人間の歴史から考えるとほんの少しの期間なのです。肥満に対する「飽食の時代」と同じですね。世の中の急速な変化に人間が対応できないんですね。

 

 しかし、日本人全員がアレルギー疾患ではないわけですから、何とかなります。若ければ若いほど可能性が多くなります。(私のところに来てみてください。)


昭和堂薬局 | 2023年7月29日


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