日本には四季があり、それぞれの季節に特徴があります。
今は、だんだん気温が高くなり、それと共に湿度も上がってきます。
そう思っていると、めまいと吐き気を訴えてくる方がいらっしゃいます。
こんな時によく使う処方が、「半夏白朮天麻湯」という処方で、胃腸が弱ることにより「肝」を滋養できなくなり肝陰が不足して肝気をコントロールできなくなり、肝気が上昇し、痰湿も上に上がって、胃気もおろすことができなくなるので、吐き気・嘔吐を伴う、めまいや頭痛が現れてきます。
半夏白朮天麻湯は、胃腸を正しく機能するようにしながら、痰湿をとり、嘔吐を止めて、身体に必要な物質を作り各臓腑に配って正常に機能するようにする処方です。
この時期は、胃腸機能を衰えさせないように、暖かいものや香辛料の効いたもので食欲を維持することも大切です。その季節に応じた養生をしましょう。