太る仕組みは、腸内環境にありました。
 
 以前から、このブログでお話ししてきた通り、太る人はその人の腸内細菌叢が食べ物の吸収を助け、痩せていたり、普通体重の人たちよりも糞便中に出てくるカロリーが少ない事がわかっています。
 
 では、太ってしまうと何がいけないんでしょうか?(見た目だけの問題ではないんですよ)
 
 まだ若いうちは、太っても皮下脂肪になったりするので問題なかったりするんですが、だんだん年齢を重ねて、40歳を超えたあたりから、お腹周りに脂肪がつくようになります。
 
 これが所謂、内臓脂肪です。
 
 内臓脂肪とは、白色脂肪細胞に脂肪を貯めることです。
 
 その白色脂肪細胞は、健康を保とうとするホルモン「アデポネクチン」を分泌しているのです。
 
 しかし、白色脂肪細胞に脂肪をたくさん蓄えてしまうと、アデポネクチンの分泌が減り、炎症性物質のTNF-αなどを分泌する様になってしまいます。これが長く続くと生活習慣病に繋がっていくのです。
 
 腸内細菌のことは、分析技術が進歩して以来、どんな菌がその人の腸にいるのか調べることができる様になり、飛躍的に解明されつつあります。
 
 そして、腸内環境とどんな疾患が関係があるのかもわかってきて、便秘や下痢ばかりか、メンタルや不妊など、以前はあまり関係ないと思われていた疾患
 
 まで、腸内環境が影響していることがわかってきているのです。
 
 腸内環境を見直すことで、疾患の根本原因を改善できたらいいですよね。