『昭和堂薬局』

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太ってしまうのはなぜ?

 肥満が社会問題になっています。
 ダイエットは肥満でお悩みの方の永遠の課題で、様々なダイエット方法が話題になっては消えていきます。また、肥満と生活習慣病の関係が大きな問題となり、肥満の研究が盛んに行われ、肥満のメカニズムが解ってきました。
 少し前までは、摂取カロリーと消費カロリーのバランスや遺伝などがいわれていましたが、それらでは説明ができなくなっています。

 では、どのようにして太っていくのか簡単に説明していきましょう。
 現代は飽食の時代となり人々は高栄養食を摂るようになり、腸内に棲息する細菌に変化が生じ、グラム陽性菌と呼ばれる菌が増えることになりました。このグラム陽性菌が増えるということはおおざっぱにいうと腸内環境が悪くなることを意味します。
 腸内環境が悪くなると腸管の細胞に影響を及ぼし、腸管のバリア機能が悪くなってしまい容易に体にとって不必要なものまでが通ってしまいます。これと同時に高栄養食を摂っているために栄養が使いきれずに脂肪細胞に脂肪として蓄えます。
 過剰にためてしまった脂肪の影響と体にとって不必要なものが腸管を通ってしまったことで、脂肪組織に弱い炎症(慢性炎症)が起こります。この慢性炎症は脂肪組織にとどまらず、全身、および脳でもこの慢性炎症が起きてしまうことがわかってきました。
 脂肪細胞に脂肪がたまるとレプチンというホルモンが出て、脳に栄養がたくさんあることを伝えます。また、食事によって栄養素(糖質、脂質、アミノ酸)の血中濃度が上がるとこれを脳がキャッチします。この二つの情報で脳は「食べるのをやめなさい」と「脂肪を燃やしてエネルギーを作りなさい」という命令をするはずが、脳においても慢性炎症が起きているので命令が出せなくなってしまいます。この結果、命令がこないことによってどんどん食べてしまい、脂肪も燃やさない状態になり、ますます太っていってしまい慢性炎症もさらに悪化し、生活習慣病に至ってしまいます。
 これらを改善していくためには腸内環境を整えることと慢性炎症を抑えることです。腸内環境を整えるには、やはり腸内細菌の善玉菌を増やすこと、食物繊維をきちんと摂取して腸の上皮細胞を刺激して腸管をいい状態に戻すことが必要です。また、慢性炎症を抑えるためには抑制系の脂肪酸であるオメガ3系(魚油など)を積極的に摂ることです。
 これからクリスマスやお正月で美味しい物をたくさん食べてしまう時期です。ますます…
 今までどんなことをしても痩せなかった人は一度ご相談ください。


昭和堂薬局 | 2013年12月20日

 

どう違う? 「怖いめまい」と「怖くないめまい」の症状と対処法

 日刊ゲンダイにめまいについての記事が載りました。わかりやすく解説しているので紹介します。
以下記事
 Aさん(52)は会社で仕事中、立ち上がろうとした途端に体がふらついた。若い頃から貧血気味でめまいを感じることも多かったAさんだが、いつものめまいと少し違うように思った。右側の手足がしびれるのも気になった。しかし、しばらくイスに座っているとしびれは消えたので、そのまま仕事を続けた。
 Bさん(50)は朝、激しいめまいで起き上がれなかった。遊園地のコーヒーカップに乗っているような、ぐるぐる回っている感じがして、吐き気もある。自分はどうなってしまうのだろうという不安から、妻に急いで救急車を呼んでもらった。 疲れた時や急に立ち上がった時など、クラッとした経験はだれでもあるだろう。頭がふらつく「めまい」には、放っておくと命の危険があるものと、放っておいていいものとがある。年末が近づくにつれ忙しくなるが、そんな時でもすぐに対処しなくてはならないめまいは何か? 米山医院・米山公啓院長(医学博士)に聞いた。
■激しくても命に関わるとは限らない
 冒頭のAさんとBさんのケースだが、実はAさんは翌日、脳梗塞を起こして病院に救急搬送された。幸いなことに命は助かったが、右半身にマヒの異常が残ってしまった。
 「めまいには大きく分けて、脳に原因がある場合と、耳の三半規管に原因がある場合があります。Aさんは、めまいに加えてしびれも感じている。脳が原因のめまいの代表的なものは脳卒中ですが、これはめまいと同時に口元や手足のしびれ、ろれつが回らない、手足に力が入らないといった症状があります」
 脳に原因があるめまいにはほかに、動脈硬化で脳に血液が十分に送られず、体がふらついたり倒れたりする椎骨脳底動脈循環不全症、脳神経に腫瘍ができる聴神経腫瘍などだ。
■ポイントは「別の症状」
 また、脳卒中のひとつ、脳梗塞には、発作が10分前後で治まってしまうものもある。
 「一過性脳虚血発作です。頚動脈の辺りの血栓が飛んで脳内の細い血管が詰まり症状が生じるのですが、血栓はすぐに流れ、症状も消えます。放っておくと数カ月先に脳梗塞を起こす可能性が高くなります」
 めまいそのものはそれほどひどくない、あるいは消えてしまったが、同時にしびれなど別の症状があったら、何をおいても病院へ。
 一方、病院へ救急搬送された冒頭のBさんだが、診断は「良性発作性頭位めまい症」だった。
 「三半規管に何らかの問題が生じ、激しい回転性のめまいに襲われます。上を向いたり振り返ったときに目の前がグルグル回っているように感じ、人によっては寝込んでしまうこともあります。めまいの程度は非常にきついです」
 同じく激しいめまいでは、三半規管の神経がむくんで起こるメニエール病もある。
 「メニエール病は一般的に難聴を伴うといわれていますが、そうでないケースも多い。めまいと同時に強烈な吐き気に襲われることもあります」
 三半規管が原因のめまいは命に別状があるものではないが、めまいが消えるまで時間がかかるケースも少なくない。良性発作性頭位めまい症は、完治まで半年から1年。メニエール病は自然と治る場合と、治療しても長く引きずる場合とに分かれる。耳鼻咽喉科が専門になる。
 めまいを甘く見てはいけない。

 記事にもあるように脳が原因の危険なめまいと耳が原因のめまいがあります。
 喋りにくい、麻痺やしびれ、手足が動かしにくいなどいつもと違う症状がある場合、脳に原因の可能性があるため、すぐにお医者さんを受診しましょう。
 耳に原因があるケースとしては、「音が聞こえにくい」「耳鳴り」など聴覚に異常がある場合、メニエール病か突発性難聴で、聴覚に異常がない場合は、良性発作性頭位めまい症か前庭神経炎です。
 また、回転性と非回転性の分け方もありますが、症状の強さなどで回転性になったり回転性でなかったりします。回転性のめまいに多いのは耳が原因の場合が多くありますが、これだけで判断することは危険です。
 貧血や軽い血流障害でめまいが起こっていたり、原因がはっきりしたのになかなかよくならない場合は漢方薬などを併用するとよい場合がありますので、お気軽にご相談ください。


昭和堂薬局 | 2013年12月13日


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