『昭和堂薬局』

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不妊の漢方にはコツがある!

 いよいよ、不妊症の保険適用がスタートしています。調剤薬局にはすでに不妊の薬の処方箋が来ているようです。

 

 不妊症の方たちの多くは、不妊症のクリニックで治療を受け、同時に漢方薬局や鍼灸院に行くケースがあります。

 

 中医学では、人によって違いはありますが、生殖を主る「腎」を補います。主に腎陽と腎精を補います。まれに基礎体温が全体に高いケースでは、腎陰も補っていきます。しかし、この際一般的によく知られている「八味地黄丸(腎陽を補う)」や「枸菊地黄丸(腎陰を補う)」では力不足です。

 

 また、仕事(ちょうど働き盛りの年齢)や不妊症から精神的な抑鬱傾向になると、「肝」という臓がうまく働いてくれなくなるので、排卵や月経がスムーズにできなくなってしまいます。これが続いてしまうと「瘀血」という血の滞りが起こってしまい、妊娠しても流産の原因になったりします。

 

 そのほか、女性は毎月月経で気血を経血として出すので、気血の不足を起こしやすく、体質的に脾気虚(胃腸虚弱)だったりする場合は、脾胃を補って気血を十分に作れるようにしていきます。

 

 少し大まかではありますが、こんな事をして妊娠できる体づくりをいていきます。(妊娠率を上げる)
不妊の漢方は、「この処方とこの処方を飲むと妊娠します。」というものではないと思いますし、いろいろな処方を沢山飲めばいいものでもないと思っています。問診して必要最小限から初めて、必要があったら処方を増やす方法を基本に考えています。(漢方薬局によってはたくさんの処方を提案するところもあるようですが…)

 

 また、経験的に足していく順番もあるように感じています。中医学は理論があり、それに従って進めていくと、そこそこうまくいくのですが、その先は経験がものをいう「匙加減」があります。
折角、漢方薬を飲むのですから、自分でネットで調べたり友達がうまくいった物とかではなく、漢方薬局で相談して服用していただいた方がいいのかなあと思います。


昭和堂薬局 | 2022年4月9日


横浜ポルタ内にある漢方薬局。あなたの健康な体を取り戻すお手伝いを致します。