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日本人は”植物性”がお好き?

 日本人は「植物性」という言葉に対し、健康に良いというイメージがあるようです。
 過去には、植物油から作られたマーガリンが代表的ですが、これについては以前のコラムに書いたように、トランス脂肪がたくさん含まれます。植物性ということで医師が薦めていた時代があったくらいです。
 最近では、植物性乳酸菌。乳酸菌とは糖から乳酸をつくる菌のことで、植物性乳酸菌ラブレとはラクトバチルス・ブレビスという菌で、漬物のほか人や動物の腸など自然界に広く棲息する菌種です。ラブレがたまたま京漬物から発見されたので植物性と言われたにすぎないのです。そして大ヒット。
 私もそうですが、健康に良い食事について話す時、必ず野菜を摂るようにすすめています。
 野菜を摂るという事と、植物性の油や乳酸菌を摂るという事は話が違います。その事を日本人は勘違いしているのです。
 しかし、植物性乳酸菌が体に良くないと言っているのではありません。植物性と言うだけで体に良いとイメージすることが良くないのです。
 油についても言えることで、紅花油・コーン油など植物性の油=体に良いではないのです。
 油には大きく分けると飽和脂肪酸(バター・ラード・牛などの脂・ココナッツオイルなど)と不飽和脂肪酸があります。不飽和脂肪酸には一価不飽和脂肪酸(オメガ9:オリーブ油やキャノーラ油など)と多価不飽和脂肪酸があり、さらに多価不飽和脂肪酸はオメガ6(紅花油・コーン油・大豆油など)とオメガ3(フラックスオイル・シソ油・青背の魚油など)に分けられます。
 現代人は欧米食が多く、特にオメガ6系の油を多く取る傾向にあります。オメガ3とオメガ6の比が1:1~4が理想ですが、現代人は1:10~50と言われます。
 この二つの油は細胞膜を構成し、柔らかさと固さを調整しています。ですからこの比が崩れ、オメガ6が多くなると細胞は固くなります。オメガ3とオメガ6は拮抗関係にあり、この二つからできてくる物質もオメガ3系は炎症抑制・血栓抑制・血管拡張にオメガ6系は炎症促進・血栓促進・血液を固めるように働きます。バランス良く1:1~4で摂れていれば問題ありませんが、オメガ3とオメガ6を1:10~50で摂ることで炎症系の病気が増えているのです。
 このように植物性と言うだけで油を選ぶことはいけません。油の正しい摂り方を簡単に言うと、炒め物など火を使う油はオメガ9、ドレッシングなど生で使う油はオメガ3、オメガ6は自然に摂れてしまうので極力減らすと良い比になります。
 植物性の物がすべて健康に良い物ではありませんからそのイメージは捨てるべきです。植物性に惑わされることなく正しい認識を持ちましょう。


昭和堂薬局 | 2010年8月10日


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