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世界保健機関(WHO)が、抗生物質適切使用を、新型耐性菌で初勧告

 ほとんどの抗生物質が効かない新型耐性菌が問題になってします。
 この問題に対し、WHOは抗生物質の安易な使用が耐性菌の発生につながることから、各国に抗生物質の適切な使用など対策を講じるように初めて勧告をした。
 耐性菌については、私が大学を卒業し病院勤務をしていたころには騒がれていたので二十数年前(もっと前かも)からありました。耐性菌が出ると新しい抗生物質が開発され、一時はいいのですが、また新しい耐性菌が出るという事を繰り返しています。
 細菌は自分の身を守るために抗生物質が効かないように自分の形を少し変えます。これが耐性です。安易に抗生物質を使うことで耐性ができやすい状態にします。特に日本では、風邪の二次感染予防など感染が確認されていない時や感染の可能性が低いような時でも抗生物質を使う事が多く世界の中でもその使用量はかなり多くなっています。
 また一方では、無菌加工品や過剰な除菌により世の中がきれいになり過ぎて人の抵抗力(免疫力)が必要なくなり、細菌に対する力が弱くなったことや過剰なストレスにより免疫の低下が起こったことも人間を弱くしていると思います。
 では私達ができることは何でしょうか?
 手洗いうがいという事も大事でしょうが、適度な運動と栄養バランスに優れた日本の伝統食を心がけると腸内環境が良い状態になり、抵抗力が上がります。
 腸管免疫は全体の60%を占めているので、非常に重要です。善玉菌を増やし悪玉菌を減らし、便通を良くするように心がけましょう。(肉の摂りすぎや野菜不足は腸内環境を悪くし、便秘の原因です。)
 人間の歴史の中で感染症(チフスなど)の大流行で多くの人の命が失われ、その救世主である抗生物質に助けられてきたことも事実です。しかし、抗生物質は万能薬ではないので適切な使い方が必要なのです。


昭和堂薬局 | 2010年8月25日


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