「食育」とは、国民一人一人が、生涯を通じた健全な食生活の実現、食文化の継承、健康の確保等が図れるよう、自らの食について考える習慣や食に関する様々な知識と食を選択する判断力を楽しく身に付けるための学習等の取組みを指します。
(財)食生活情報サービスセンターのホームページ記述です。
食育基本法は、平成17年6月10日に成立し、その後、食品関連企業が食育についていろいろな活動をしているようですが、「あれ?それが日本の食育?」と思いたくなる事もあります。
食育についての私の解釈は、欧米食が日本に入ってきたことで脂質が過剰になり、肥満や糖尿病などいわゆる生活習慣病が問題になってきたことで、日本の伝統食をもう一度見直すために言われていることだと思っています。
日本の生産者が苦労して作った食材が家庭に届き、その食材で食事をつくり、私たちがそれを食べるという流れを中心に、食生活の重要性を学ぶことだと思います。
健康相談に来る人たちの食生活を聞いて驚くことは、食べられて空腹が満たされればなんでもいいのかなと思うような食べ物が普通に食べられていて、良くない食事だと思っていないことです。病気を治すのに食事と生活習慣の改善は非常に重要です。例えば、アトピーを漢方で良くしようとした時、食生活が乱れていると良くならないことを経験してきました。
中医学(漢方)では、人間は自然界からの影響を受けて生きていると考えます。ですから、季節や食べ物の影響を向けて成長してきているのです。南育ちの人は南国の食べ物、北育ちの人は北国の食べ物が一番体に合うのです。日本人は日本の伝統食がいいのです。
日本での食育とは日本の伝統食だと私は思います。ご飯とみそ汁、焼き魚に海苔や納豆、お新香、酢の物などなど日本の伝統的な食事がいいですね。
しかし、フランス料理やイタリア料理を食べてはいけないと言っているのではなく、日本の伝統食を中心に食すことが日本人には良いと思っているのです。
今、好んで食べているものが本当に良いのか考えてみてください。日本には日本の、夏には夏の、冬には冬の食べ物があり、夏野菜は体を冷やし、冬野菜は体を温めます。
こんな事を参考に食を見つめてみると見えてくるのではないでしょうか、意識してみてください。日本の伝統食。