『昭和堂薬局』

WhatsNew

 

小学生低学年の1割が便秘 学校の和式トイレも影響?

 最近、便秘の子供が多くなっているようです。子供は腸内細菌の善玉が多く、腸の環境は良いことが一般的と考えられています。しかし、最近は便秘の子供が多くなっているといわれ始めました。
 実際に小学校低学年児童の1割が、3日以上排便がない便秘傾向にあることが、NPO法人「日本トイレ研究所」と王子ネピアの調査でわかりました。
 その報道の中で、トイレの大切さを学ぶ出前授業「うんち教室」に参加した首都圏の小学校1~3年生599人に聞き取りを行い、「3日以上うんちが出ない日が続く」と答えたのは70人(11・7%)。その内訳は「3日」が45人、「4日」が20人、「5日」が5人。「毎日出る」は215人(35・9%)だったようです。
 便秘傾向の背景には、学校のトイレに行きたがらないということがあるようで、都内の小学生97人に「学校のトイレでうんちをするか」と聞いたところ、22人が「しない」と回答。しない理由は、「和式だから」「落ち着かないから」「休み時間が短いから」などの理由が挙げられたようです。
 最近感じていたのは、子供が便秘傾向だとお母さんも便秘の方が多いことです。子供は、お母さんのお腹に居るときは無菌の状態で、出産時、産道を通るときに初めてお母さんの持っている常在菌に触れ、その後生まれた場所にある菌に触れ、母乳を飲んでいるうちに乳酸菌などの善玉菌が増え始め、その子供の腸内細菌が決まっていきます。そのため子供の便は、大人の便の様な匂いがしないのです。
 腸内細菌の環境が悪くなると、アレルギーになってしまったり、便秘、腸の感染症にかかりやすくなります。少し前の神戸の小学校や静岡で下痢、嘔吐の集団感染症が起こりましたが、今回の「日本トイレ協会」が発表したことと無関係ではないかもしれません。また、この便秘傾向の子供のアレルギーの有無なども調べてみると関係があるかもしれません。
 学校でうんちを我慢することや食の乱れで、便通がいいはずの子供たちの腸内環境が悪くなって便秘傾向になっているのであれば、将来が少し心配です。
 早い段階で腸内環境を整えておきましょう。お気軽にご相談ください。


昭和堂薬局 | 2014年5月21日


横浜ポルタ内にある漢方薬局。あなたの健康な体を取り戻すお手伝いを致します。