『昭和堂薬局』

WhatsNew

 

ファスティング(断食)

ファスティング(断食)とは
 一定期間、固形物をとらないことで臓器を休ませ、体内に溜まった毒素を排出して不要なものを浄化(デトックス)し、本来あるべき姿にカラダを戻していくことを目的とした療法です。内臓を休めることにより、デトックスのほかにも、便秘・頭痛・肩こり・冷え性・アレルギーの改善、美肌、五感を鋭敏にするなどの効果があると言われています。
 一般的に断食は水しか飲まずに行いますが、これは医師などの専門家の指導のもと行わないと危険です。
 そこで、雑誌やネットで話題の酵素を摂り入れることで安全で手軽なファスティングがあります。1~2日酵素飲料を飲んで固形物を摂らない方法です。
 この酵素は70種類以上の野菜や果物を酵母や乳酸菌などで10~14日で完全発酵し、その後低温で45~60日熟成したものです。
 この酵素飲料には野菜の酵素や発酵によりできた酵素、ビタミンやミネラルなどが豊富で加えて糖分やアミノ酸も含む飲料です。酵素をファスティングに摂り入れることにより最低限の栄養素が体に入るため安全にできるのです。自分のやりやすい時に無理なくできます。無理をしても長続きしませんしリバウンドにもつながります。
 ダイエットをしたけどうまくいかない方やダイエットで体調が悪くなった方などには良い方法かもしれません。


昭和堂薬局 | 2011年12月12日

 

皮膚の老化

 人の見た目の年齢は加齢とともに推測しにくくなります。これは老化のスピードが人により違うために起こります。
 特に見た目の年齢は顔などの露出部分で判断され、皮膚の老化度を見ているのです。皮膚の老化度とは、きめの低下、シワの増加、くすみ、シミなどです。
 皮膚は加齢と共に表皮が薄くなり、角質層が新しく入れ替わる時間が延長します。真皮は表皮の下にある2.0~3.0mmの層で、膠原繊維(コラーゲン線維)と弾性線維(エラスチン線維)、プロテオグリカン(ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸など)などの細胞外マトリックスでできており、皮膚に弾力性と強さを与えていますが、その細胞外マトリックスの合成能力が低下し、張りのない皮膚へ変化していきます。このような機能変化は、角質層が傷害を受けた時のバリア機能の回復の遅れ、水分保持機能の低下(乾燥)、性ホルモンの分泌変化に伴う皮脂分泌量の変化、皮膚血流量の低下、脂質や糖質の代謝変化などが要因になっています。
 皮膚の老化のメカニズムはまだはっきりとは解っていません。皮膚は外部からの影響を受けやすく、紫外線や乾燥が皮膚の老化に大きく関わっています。
 一方、人間は乱暴な言い方をすると酸素を吸って糖を分解してエネルギーにして生きています。酸素(活性酸素)に関してはいろいろなところで老化の原因と言われているので、ご存じの方が多いと思いますが、最近研究によって糖が老化に関係していることが解ってきました。加齢に伴い糖がタンパク質に結合してAGEsという糖化最終産物をつくり、この物質が体の老化に関わっていたのです。
 抗酸化物質には様々なフラボノイドなどが有効であり、抗糖化物質はまだ多くは発見されていませんが少しずつ発見され、研究がなされています。
 糖の影響を受けにくくするためには血糖値を高くし過ぎず、身体が糖を利用できる範囲に留め、糖を溢れさせないことです。
 見た目を若く保つためには抗酸化と抗糖化がポイントになりそうです。


昭和堂薬局 | 2011年12月8日

 

40歳以上の人の4割がめまいを経験しています

 40歳以上の人の4割が眩暈(めまい)を経験していると言われています。眩暈のほとんどは重大な病気(脳梗塞など)が原因で起こっているのではありません。
 ほとんどの眩暈(めまい)は病気ではなく症状で、現実に起こりえない状況を誤って認識しているという誤認識にすぎません。
 実際、天井が回転するということは非現実的であり、眩暈(めまい)は、その誤認識が『症状』として現れたものに間違いはありません。
 しかしその苦しみは耐えがたいもので、簡単に『状況認知の誤り』として軽々しく処理することは難しいとされており、ゴッホは自身の眩暈(めまい)と耳鳴りから逃れるために、自ら耳を切り落としたと言われている程です。
眩暈(めまい)の分類
・前庭性めまい(回転性めまい・めまい)
症状:”グルグル”回ると表現されるめまい
原因:前庭または内耳障害によるものがほとんどで、まれに脳からの出血、一過性脳虚血発作
・非前庭性めまい(非回転性めまい・めまい感)
非前庭性めまいは大まかに3通りに分けられる。
1.不動性めまい
症状:フワフワと浮かぶ様な感覚のめまい
原因:耳石器障害、内耳機能消失、自律神経失調症など
2.動揺性めまい
症状:ユラユラと揺れる様な感覚のめまい
原因:回転性めまいが慢性化した場合や脳の血管病変、パーキンソン病など
3.眼前暗黒感(立ちくらみ)
症状:目の前が真っ暗になり、力が抜けて立っていられなくなる。
原因:脳血行障害、貧血、自律神経失調症、仮面うつ病など

 非前庭性の眩暈は脳血流を良くすると良くなることがほとんどですが、前庭性の眩暈は単純ではなく脳血流を良くしながらチョットしたトレーニングが必要です。原因不明の眩暈で悩まれている方は多くいらっしゃいます。
 病院にかかってみたけどあまり良くならない方は一度ご相談ください。


昭和堂薬局 | 2011年11月10日

 

2匹のサル

 日本フラボノイド研究会全国大会において、京都府立大学の吉川先生の講演で面白い研究について話されていたので紹介します。
 見ずらい写真ですが、この2匹のサルは20年間餌を自由に食べさせたサルとカロリー制限(70%)したサルです。見てわかるようにこの2匹が同い年には見えませんよね。どう見ても右のサルの方が若く見えます。20年間の食生活でこんなにも違ってしまうのです。
 確かに高校のクラス会に出席するとだれだれは若く見えるだの、だれだれはずいぶんと年をとっただのという話になります。それぞれの人がどんな食生活をしていたのか、どんな生活習慣があったのかで見た目の老け方も違います。それと同じように体の老化も違ってくるのです。
 いつまでも健康で元気に若々しく生きていくためには、生活習慣や食生活の節制が大切ですね。



昭和堂薬局 | 2011年10月31日

 

Dr.W.シュワーベ社 国際部学術部長がやって来た。

 10月7日(金)Dr.W.シュワーベ社 国際部学術部長Dr.ウォルフガング ウェーバーが当店を見学にやってきました。3年程前に私がシュワーベ社を訪問した際にお会いして以来の再開でした。今回、Dr.ウェーバーは日本フラボノイド研究会の全国大会で学術講演のための来日で招待したアサヒフードアンドヘルスケア社の学術部が横浜見物の途中当店に立ち寄ってくれたのです。
 シュワーベ社はイチョウ葉エキスのパイオニアで、ヨーロッパではイチョウ葉エキスは医薬品なため多くの臨床データーを持っているので、良い機会と思い少し質問させていただきました。Dr.ウェーバーは真面目な方で丁寧に答えていただきました。
 日本フラボノイド研究会の学術講演も聞かせていただき、今回は認知症の最新メカニズムなどを話されていました。


昭和堂薬局 | 2011年10月17日

 

睡眠薬や寝酒で眠っている人が多いそうです

 日本を含めた10カ国を対象にした国際比較調査で、日本人の睡眠薬使用率は15.3%で10カ国中下から2番目で寝酒の使用率は30.3%と最も高かった。
 このことから日本人は睡眠薬よりも寝酒の方が身体に良いというイメージがあるようです。しかし、日本で多く使用されているベンゾジアゼピン系睡眠薬もアルコールも作用の仕方はほぼ同じで抑制系の神経であるGABA受容体に作用し眠気を起こしますが、このGABA受容体は脳に広く分布し、脳の活動全体を抑え込みます。これは自然の睡眠と違い、睡眠のバランスを崩します。
 とは言っても眠れないのはもっと良くないことです。
 では自然な覚醒と睡眠のリズム(サーカディアンリズム)のメカニズムを簡単に説明すると、朝目覚め、太陽の光を網膜で受けることによりセロトニンという物質が作られ、身体を覚醒させます。この時に「体内時計」がリセットされます。そこから15時間程度覚醒が維持され太陽が沈み、暗くなってくるとセロトニンの作用が衰え始め、セロトニンがメラトニンというホルモンに変わり、メラトニン受容体を刺激して体温や血圧が下がり、神経ではモノアミン(セロトニン、ドパミン、ノルアドレナリン)作動性神経の抑制が起こり睡眠に入っていきます。睡眠中はノンレム睡眠とレム睡眠を一晩に4~5回繰り返します。これが人間の1日の自然なリズムになります。
 このリズムが何らかの理由で崩れると不眠が発生します。睡眠不足が続くと日中の覚醒が維持できず眠気を感じ、集中できずにミスや事故の原因になります。
 睡眠不足で日中眠く集中できない方は睡眠薬をあまり怖がらず、医師の指導のもと正しい使い方をするのがよいでしょう。
 眠る為にアルコールを使うのはやめた方がよいと思います。お酒が好きな方は早い時間に飲むようにしましょう。
 しかし、アルコールに頼るより睡眠薬の方がよいといっても長期間睡眠薬に頼るだけでなく本当の原因を解決するようにし、睡眠薬をやめられるようにしていきましょう。
 生活習慣や食生活も影響している可能性もあるので生活習慣としては早寝早起き(11時ごろ寝て7時ごろ起きる)をして、いつも一定のリズムで、朝はカーテンを開けて太陽の光を浴びる。
 食生活はバランスを考えて、特にたんぱく質をきちんと摂りセロトニンやメラトニンが作れるようにしましょう。
 それでもなかなかうまくいかない時は身体のバランスが崩れているので漢方薬で身体のバランスをとってあげると自然な睡眠がとれるようになります。


昭和堂薬局 | 2011年9月28日

 

日経セミナー21

 日経セミナー21が7月7日に三越劇場で開催され、その内容が8月31日の日経新聞の夕刊で紹介された。
 今回は「脳を活性化する生活習慣~物忘れ防止・やる気アップ~」と題し、植松神経内科クリニック院長、慶応義塾大学神経内科非常勤講師、医学博士植松大輔先生の基調講演と落語家の立川談春氏と植松先生のパネル討論「脳から若さと健康を保ちましょう!」が行われました。
 基調講演では認知症や脳卒中など脳の病気が増えていること。その予防法や植松先生が15年間使用したイチョウ葉エキスのことなどについて講演されていました。
 パネル討論では落語家の立川氏の記憶の仕方やイチョウ葉エキスを飲んだ体験などが話されました。
 日経新聞に載った記事が協賛したアサヒフードアンドヘルスケアから当店に届きましたので、”日経セミナーの記事ください”と言っていただければ差し上げますので興味のある方はご来店ください。


昭和堂薬局 | 2011年9月12日

 

昭和堂薬局がおすすめする食事№5

 3月11日に東日本大震災があり、震災の大きな代償として原発事故が起き、放射性物質による被爆の問題の発生や有名サッカー選手が急性心筋梗塞で亡くなったりと健康に対し不安になるようなことが起こっています。
 では、私たちはどうしていくのが良いのでしょうか?
 よく言われるのは生活習慣、食生活、ストレスですが、今回は食事について簡単にお話ししたいと思います。
 一般的に栄養素は炭水化物(糖類)・脂質・蛋白質・ビタミン・ミネラルを5大栄養素と呼び、”この5つをバランスよく摂りましょう”と言われますが、漠然としていてよくわかりませんよね。
 杏林予防医学研究所の山田豊文先生という方が提唱している”まごわやさしい”食が新聞などでも言われていますが、私も”まごわやさしい”食が基本になると思っています。
ま;大豆、あずきなど豆類のこと。
ご;ごま、ナッツ、クルミなどのこと。
わ;わかめ、昆布、のりなどのこと。
や;野菜のこと。
さ;魚のこと。
し;シイタケなどキノコ類のこと。
い;イモ類のこと。
 この7つを毎食摂ろうとすると難しいので、1週間単位、できる方は1日単位で意識してみるとバランスが良くなります。
 また、日本人には和食が合っています。ごはん(玄米や分づき米)とみそ汁におかずが基本。戦後急速に欧米化したため脂質過多の食事になってしまい、肥満やアレルギーなどが多くなっています。油は極力減らしましょう。
 以上は基本であり、年齢や環境、体質により少し変化したりするとよいと思います。
 例えば子供は成長していくために肉類も必要ですし、メンタルが弱い方は卵の摂取などです。
 摂ってはいけないものはインスタント食や加工食品、スナック菓子などです。
 しかし、これらの食品もその人が依存状態になってしまっている場合は食として摂るのではなく嗜好品として少量ずつ摂りながら、徐々に止めていくようにしましょう。
 私たちの体は食べ物からできています。食事は毎日摂るものですから良い食事をしている方と悪い食事をしている方では数年後には大きく差が出ます。少しでも良い食事にしたいですね。


昭和堂薬局 | 2011年8月22日

 

ペットボトル症候群

今年の夏は節電に協力するためにエアコンを控えている方が多いと思います。
 汗を多く掻くので、のどが渇き水分の摂取量も増えます。多くの方は汗を掻いたらコマーシャルで植えつけられたイメージでスポーツドリンクを摂るのがいいと思われている方が多いようです。しかし以前コラムにも書いたようにスポーツドリンクや清涼飲料水は糖分をたくさん含んでいるのです。(30g以上)
 マスコミでは盛んに「ペットボトル症候群」の報道をして注意を促しています。
 この「ペットボトル症候群」とは簡単に言うと急性糖尿病のことで、清涼飲料水をがぶ飲みすることで、その中に含まれる糖分の吸収により急激に血糖値が上昇し、通常は血糖を一定に保とうとするホルモンであるインスリンが働いて血糖を下げるのですが、何らかの原因でこのインスリンが働かなくなりブドウ糖をエネルギーにすることができず、代わりに脂肪などを分解し、この際に生まれたケトン体が増えて意識がもうろうとしたり、倦怠感があったり、ひどいときには昏睡状態に至ります。
 糖尿病予備軍の方や、やや肥満傾向にある方などは注意が必要です。通常の生活をしている時にはお茶など糖分の入っていない飲み物や、水にレモンを絞ったものや梅干をかじりながら水を摂るなどで良いでしょう。
 また、スポーツの時にスポーツドリンクを摂るときは薄めて飲むことをお勧めします。



昭和堂薬局 | 2011年8月1日

 

寝る前に水分を摂ると良いってホント?

 寝る前にコップ一杯の水を飲むと美容や脳梗塞予防になるのは本当なのでしょうか?
 水分を摂ることで血液の粘稠度は確かに低下します。しかし、30分~1時間で元に戻ってしまうので、就寝してから起床するまでの時間を粘稠度低下させておくことはできません。
 通常私達は7時間位、トイレに行かずに眠ることができます。これはバソプレシンという抗利尿ホルモンにより尿が濃縮される為です。しかし寝る前に水分を摂ることにより、このバソプレシンの作用する時間が遅れてしまうため、寝る前に飲んだ水分が夜間尿になってしまうのです。夜間尿は睡眠を妨害するため不眠につながり肌に良いはずがありません。
 また、就寝中500~1200mlは汗などで排泄されてしまう為に脱水は避けることができませんから脳梗塞の予防にはならないのです。
 とは言うものの寝る前にのどが渇いているのに水分を摂ることがいけないと言っているのでなく、のどが渇いていれば飲んでかまわないと思いますし、水分を摂っても夜間尿がない人は飲んでいいのです。
 美肌になりたい人や脳梗塞予防をしたい方は寝る前に水分を摂るのではなく別の方法を考えた方がよいと思います。


昭和堂薬局 | 2011年7月12日


横浜ポルタ内にある漢方薬局。あなたの健康な体を取り戻すお手伝いを致します。